Taka’s blog / タカブロ

タイ駐在でメーカーの工場で働く40歳。 読書,タイ料理,ビール,旅行,テニスが好き / A Japanese working at factory in Thailand. Likes; Reading (Bussiness,Novel,Comics), Thai food,Beer,Travel,Tennis,

感想「現代語訳 論語」齋藤孝(ちくま新書)

 

現代語訳 論語 (ちくま新書)

現代語訳 論語 (ちくま新書)

 

 ・感想

2500年前の中国で説かれた道徳が現代の日本でも役立つと感じます。齋藤孝先生の現代語訳のなせる業ですが、生活様式や政治、文化、社会の安定度など違うのに共感できることの多さに感心しきりです。ひとが世の中で生きていくときの行動原則には普遍性があるということなんでしょうか。270ページに及ぶ、孔子先生とそのお弟子さんたちの言葉からTakaが感心したフレーズは後述したとおりです。ハァ~と溜息しながら読み進めました。恐らく読む方によって響く所は異なると思います。きっと感心する部分がいまの自分にとって欠けている部分、戒めるべき部分なんでしょうね…。それにしても、衣食住も十分ではなかった時代の孔子先生が人間の承認欲求に対して言及しているのは情報テクノロジーが進化しSNS時代にいきる我々の姿をも見通していたかのようです。 有名なフレーズの元ネタも多く楽しく読み進められると思います。

 

・印象に残ったフレーズ

P11 先生がいわれた。「学び続け、つねに復習する。そうすれば知識が身につき、いつでも活用できる。実にうれしいことではないか。友人が遠くから自分を思い出して訪ねてきてくれる。実に楽しいことではないか。世の中の人が自分のことをわかってくれず評価してくれなくても、怒ったりうらんだりしない。それでこそ君子ではないか。」

P12 先生がいわれた。「口ばかりうまく外見を飾る者には、ほとんど<仁>はないものだ[巧言令色、鮮し仁]。」

※Taka追記:<仁>は自然に湧くまごころ、愛情

P25 先生がいわれた。「外からいくら学んでも自分で考えなければ、ものごとは本当にはわからない。自分でいくら考えていても外から学ばなければ、独善的になって誤る危険がある。」

P176 先生がいわれた。「君子は和らぎ協調するが、やたらとつるんだりはしない。反対に、小人はよくつるむが、協調性はない[君子は和して同ぜず。小人は同じて和せず]。」

P195 先生がいわれた。「人が自分の能力を知ってくれないことを不満に思うより、自分が力量不足であることを心配しなさい[人の己を知らざるを患えず、その能わざるを患う]。」

P214 子貢が、「ただ一つの言葉で一生かけて行なう価値のあるものはありますか。」とおたずねした。先生はこういわれた。「それは<恕>だね。思いやりということだ。自分がされたくないことは、人にもしないように[己の欲せざる所を、人に施すなかれ]。]」

P215 先生はいわれた。「世の多くの人が悪く言うときでも必ず自分で調べ考える。世の多くの人がよく言うときも必ず自分で調べ考える。」

P216 先生がいわれた。「過ちをしても改めない、これを本当の過ちという[過ちて改めざる、これを過ちと謂う]。」

 P226 先生がいわれた。「上位の人に仕えるときに、三つの過ちがある。言うべきときではないのに、言うのは、お調子ものだ。言うべきなのに言わないのは、隠し立てする者だ。上の人の表情からその考えを推察しないで発言するものは、ものが見えていない者だ。」

P227 先生がいわれた。「君子には人生の時期に応じて、三つの戒めがある。若いときには血気が落ちつかないので、男女の情欲を戒める必要がある。三十歳前後の壮年期には血気が盛んで人とぶつかりやすいので、人と争い闘うことを戒める必要がある。老年になると血気が衰えて肉体的な欲望は少なくなるが、財貨を求めすぎる欲を戒める必要がある。」

P228 先生がいわれた。「君子には九つの思うことがある。見るときには<明>(はっきり見ること)を思い、聴くときには<聡>(もれなく聞くこと)を思い、顔つきは<温>(おだやかであること)を思い、姿・態度については<恭>(うやうやしく控えめであること)を思い、言葉については<忠>(誠実であること)を思い、仕事には<敬>(慎重であること)を思い、疑わしいことには<問>(問いかけること)を思い、怒るときには<難>(その後のめんどう)を思い、利得を目の前にしたときは<義>(公正な道義)を思う。」

 

感想「人生を面白くする本物の教養」出口治明(幻冬舎新書)

 

  •  読後の感想

 知識 ≠(ノット イコール)教養というのは耳が痛いお言葉で、他方で聞いたことをつい自分の意見のように思いこみ勝ちであると反省した。自分の頭で考えないといけないですね。

 教養のあるグローバルリーダーについて本書からイメージを受けました。しかし、英語を使いこなし、自由七科(算術、幾何、天文学、音楽、文法学、修辞学、論理学)に通じている自分の姿がまったくイメージ沸かず途方に暮れています。とは言いながらも、Takaもまがりなりに海外で働く身ですので努力はしたいと思います。

1年間を時間Hourで全体とらえ、分解するというのは考えさせられました。

 1年間 : 24h × 365day = 8760h

    仕事   :   8h × 52week × 5day = 2080h

 睡眠   :  7h × 365day = 2555h

    食事   :  3h × 365day = 1095h

 身支度:1.5h × 365day =  548h

    残り    :          2482h (通勤時間含む)←なんて貴重な時間!

 ※これを平日と休日で大体分解してみると、大体半々になる。

  平日: 4.5h  × 245day = 1102h

  休日:11.5h × 120day = 1380h

 ※使いみちは、「家事・読書・運動・学習・遊び(旅含む)」ですかね     

   そのうち読書 1h / dayだったとして、文庫・新書でMax70冊が限界かな…

  • 印象に残ったポイント 

第1章 教養とは何か?
「自分の頭で考えられる」ことが教養
意見が決められないのは「考え不足」が原因 ほか

・教養とは、人生におけるワクワクすること、面白いことや、楽しいことを増やすためのツールです。

第2章 日本のリーダー層は勉強が足りない
「この人は面白そうだ」と思ってもらえるか
世界標準では日本の企業幹部は圧倒的に低学歴 ほか

・「自分の意見」をもとに自分の生き方を追求し、自分の人生を謳歌することが彼ら(Taka追記:グローバルリーダー)の理想です。「自分の意見」がないことは、自分の人生の基盤を持っていないこととほぼイコールなのです。

第3章 出口流・知的生産の方法
「いまさらもう遅い」はサボるための言い訳
「数字・ファクト・ロジック」で考える ほか

・教養を深めるうえでは、学ぶ時間を生活習慣のなかにうまく取り込むことも大切です。毎朝新聞を三紙読み、寝る前に一時間本を読むのは、歯みがくのと同じように私の生活習慣の一部になっています。

第4章 本を読む
速読は百害あって一利なし
古典は無条件で優れている ほか

・面白い、面白くないにかかわらず、仕事上、当然読むべき本というのがあります。

(中略)

(Taka追記:担当業種、マーケティング財務会計)これらは社会人としての一種の責務というか、ビジネスをやる以上は、読むのが当たり前という類の本で、「読まない」という選択肢はありえないのです。

第5章 人に会う
相手を人脈としか考えない人は、自分もそう見られている
人間が将来に備える唯一の方法は歴史に学ぶこと ほか

・衣食住に困らない程度に稼げて、何でも腹蔵なく語り合える友人が何人かいれば、おそらくほとんどの人は、人生は素晴らしいと感じるのではないでしょうか。

第6章 旅に出る
旅こそ最高の遊びにして、教養の源
「マーケット」「若者と女性」を見るのが楽しい街歩き ほか

・旅によって得られる情報量は圧倒的です。人間は目で文字を読み、耳で人の話を聞くことで情報を得ると思ったら大間違いです。人は常に五感で情報を得ているのです。

第7章 教養としての時事問題――国内編――
「選挙・民主主義」「お金」「税と社会保障」の知識は不可欠
公的年金は破綻する」という嘘に騙されてはいけない ほか

第8章 教養としての時事問題――世界のなかの日本編――
「幹」と「枝葉」をごっちゃにしているTPPをめぐる議論
「わが国固有の領土」という概念は必ずしも万国共通でない ほか

第9章 英語はあなたの人生を変える
「仕事で使わないから英語は不要」という考えは井のなかの蛙
グローバル人材の最低ラインは「TOEFL100点」 ほか

第10章 自分の頭で考える生き方
仕事とはあえて言えば「どうでもいいもの」
「てにをは」を正しく書けない人は筋の通った思考ができない ほか

・私たちはもっとメリハリのある生き方をしなければならないのです。職場や仕事に従属した意識を改める一方、合理的な仕事の仕方によって極力無駄を省き、その分私生活を充実させる生き方にシフトすべきです。

 

感想「21世紀の戦争論 昭和史から考える」半藤一利、佐藤優(文春新書)

 

目次
第一章  よみがえる七三一部隊の亡霊

第二章  「ノモンハン」の歴史的意味を問い直せ

第三章  戦争の終わり方は難しい

第四章  八月十五日は終戦ではない

第五章  昭和陸海軍と日本の官僚組織

第六章  第三次世界大戦はどこで始まるか

第七章  昭和史を武器に変える十四冊

・読後の感想

 日本の近現代に何が起きていたのか、高校で世界史しか頑張らなかった自分にとって、長いこと宿題となっていた。本書を通じて少し理解が進んだと感じる。日清・日露戦争第一次大戦、第二次大戦までずっと戦争が続いていたわけではなく、そのインターバルの中で深みにはまっていく過程があった。

 第二次大戦に先んじて起きたノモンハン事件では実戦経験の乏しさがひとつの問題要因だったが、それ以前の実戦は34年前の日露戦争まで遡らなくてはならなかった。そのため、日本の軍組織には官僚化した士官たちが牛耳っており判断を誤らせたという指摘は説得力を感じた。

 ひるがえって自分の身近な話題に照らしてみると、現代の日本製造業も同じような状況にあると思う。高度成長期に実戦で産業システムを作り上げた世代のあとで、それに追随することで成功できた世代がグローバル化・成熟化した状況を切り拓くのに苦戦している。アジアの人材に現場を任せきってしまい助言が仕事になって久しいベテラン、日本に現場がなく入社以来の間接スタッフの若手は「官僚化した士官」たちの姿に重なる。

P.245 佐藤:重要なのは、旧日本軍がひどかったという話で終わらせるのではなく、われわれが一所懸命やったときには、どうしても同じような組織をつくってしまうし、責任をとらない体制をつくってしまうと考えるべきなのです。

劇薬ではあるが、大企業病から脱するために、あえて官僚的組織をダウンサイズし失敗があっても人に責任と権限を与えて成長を促すよう現場に戻す必要があると思う。そういった偏った意見は、暴走してしまった陸軍士官のようなのかもしれないけど。

感想「僕らが毎日やっている最強の読み方」池上彰、佐藤優(東洋経済新報社)

 元新聞記者、元外交官で現在は多数の著作を出しているお二人は情報で飯を食っている方々だと思います。そのお二人が新聞、雑誌、ネットなどの各種媒体の特徴や使い方を紹介していて、会社員のTakaにも参考になりました。具体例も出ていて、読んだ後で自分なりの情報の取り方をアレンジできるように思えます。具体的に、30代後半のメーカー勤務会社員のTakaの場合はこんな風になりました。

 

1.新聞

日経新聞:経済に強く、やや右寄りの意見として。電子版を使います。

朝日新聞:全国紙、左寄りの意見もバランスとるために。こちらも電子版。

日経産業新聞:製造業の業界情報の位置づけで個人的に追加しました。

※池上さん、佐藤さんはプロなので、多くの新聞を読んでいましたが、一般人には時間的にも金銭的にも余裕がないので上記でも背伸びしたほうかなと思います。まず斜め読みして、気になる記事を読むというアドバイスはとても有効に活用できています。

 

2.ビジネス誌

・特集に興味が持てたら:東洋経済、ダイヤモンド、日経ビジネス

※気になる特集のときしか買わないのはいい考え方と思います。定期購読だと、興味がないときにあまり読むところがなくてもったいない感じがしました。また、ビジネス誌を定期購読しない代わりに、日経産業新聞で補完します。

 

3.雑誌

※雑誌はあくまでも趣味として話のネタとして気になった記事だけ読むという考え方、新聞でもそうでしたが、貧乏性で買ったら隅まで読まないともったいないように思えていましたが、そういわれると気が楽になります(笑)。WEBニュースに比べて、きちんと編集されている情報という見方もなるほどと思いました。

週刊文春、週プレ、SPA:見出し記事、グラビアで気になるとき。

Kindle unlimited:海外に住んでいてdマガジンが使えないのでこちらで。

  実際読み切れないほどあげています。さらっと目を通す程度ですね。

  ☆ニュース系:ニューズウィークナショナルジオグラフィック

  ☆ワイドショー系:週刊大衆、アサヒ芸能

  ☆サブカル系:サイゾー声優アニメディア

  ☆ファッション系:Men's EX、メンズクラブ

  ☆ライフスタイル系:オズマガジン、クロワッサン、東京カレンダー

  ☆ガジェット系:家電批評、Get Navi、

  ☆お勉強系:日経ビジネスアソシエ、English Journal

 

4.ネット

※ネットは公式サイトをつかってのインプットをするべし、SNSはアウトプットに。という使い方のアドバイスは勉強になりました。またネットサーフィンすることでの時間のロスも指摘されて改めて気を付けようと思います。

経済産業省の白書:通商白書、ものづくり白書、中小企業白書

・情報サイト:ウォールストリートジャーナル日本語版、ギズモード

 

5.書籍

※読書時間は心がけとネット断ちで作るというアドバイスは有効です。自分も自宅で落ち着いた環境では書籍を読むようにしています。通勤が海外生活のため、会社の車なので行きに新聞、帰りに雑誌をそれぞれ電子版で読み、自宅で書籍にしています。

・古典:岩波文庫など。

・基本書:生産管理・物流管理・経営企画に関する書籍

・専門外:ブルーバックスや新書で興味にあるもの

・基礎知識:英語、タイ語、歴史、IT(Excel VBASQLの入門書)

・小説:村上春樹、それ以外に人の勧めや書店の平置きから。

 

本書を通じて、これまで漫然と読んでいたものについて、役割や位置づけ、ボリュームを意識しながら読むことができるようになりました。読んでる時より、読み終わってから体系的に整理していくのが楽しかったです。珍しい本です。

お題スロット「愛用しているもの」アクションプランナー

お題「愛用しているもの」

 今回はお題スロットを活用してみました。

「愛用しているもの」はスケジュール帳です。

これまで能率手帳超整理法手帳など色々と試してみましたがここ5、6年はアクションプランナーに落ち着いています。

 アクションプランナーは、「自分を予約する」という新しいコンセプトで「佐々木かをり氏」がプロデュースの発案した手帳です。

・1日が30分のタイムスロットで表示されているバーティカルタイプの手帳です。

・朝6時から夜11時半まであるので、漏れなく1日を管理できます。

・そこに仕事もプライベートも枠取り(予約)していきます。移動時間も記入。

・すると自分の時間の残りや隙間が見えてきて有効に時間が使えます。

普通欲しくなるメモ欄をあえて作らないことで今日やることはちゃんと24時間のスケジュールの中に位置づけていくことで確実にやりきっていくという考え方です。

Takaの使い方としては、会議は稼働時間の50%を超えないように上限していき、To Doの類も必要時間を枠取りして翌週の同じ曜日までは確定としていきます。工場勤務のマネージャーなので、結構会議が多いのですが、一方で飛び込み仕事やトラブルも多い。なので余裕を残すようにしています。その上で、To Doに対しての予実績を〇×つけていくことで自分の実力が見えてきます。より精度の高い予定が立てられるようになっていきます。やれることって意外と限られていて、ほんとに優先順位って大切だなと実感します。

なんだか思い通り時間が使えてないなあ~、行き当たりばったりで、人に時間とられてばっかりだな~とか感じている方がいたらお薦めかもしれませんね。

感想:「タイ人と働く」ヘンリーホームズ、スチャーダータントンタウィー(めこん)

 

タイ人と働く―ヒエラルキー的社会と気配りの世界

タイ人と働く―ヒエラルキー的社会と気配りの世界

  • 作者: ヘンリーホームズ,スチャーダータントンタウィー,Henry Holmes,Suchada Tangtongtavy,末広昭
  • 出版社/メーカー: めこん
  • 発売日: 2000/03
  • メディア: 単行本
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 この本との出会いはタイ工場への赴任を言い渡された帰り途中のジュンク堂書店でした。このような専門的な図書をその日のうちに探すとなると大きな書店に限りますね。

 この本は、2000年に発行されていて、なおかつ西洋人の筆者なので、直接的に日本企業で働く人の実態に即して書かれていません。しかし、タイ社会やタイ人の価値観、人間関係を重視する姿勢などが注意深く書かれており、外国人がタイ人と仕事をするうえでは予備知識として相当役立つと感じます。というのも、ほほえみ1つとっても、その裏に潜む意味が多岐に渡っていて、そういった意図があると知らなければ、そのメッセージに気を使うこともできず、関係をこじらせるリスクがあるからです。また、タイ人の社会に対する捉え方の違い、家族のように親しい人たちへの親切さと、世間一般に対する無責任・無関心さのギャップなどは外国人から見て理解しがたい部分が多いです。本書の結びで訳者の末廣昭氏が解説で語っている以下の点は、現在タイ工場で2年半働いてみた後の実感としてその通りだと思います。

タイの職場・企業観を理解する上で鍵となる概念は、私の考えでは「三つのS」である。つまり、サバーイ(心おだやか。心身ともに健やかで気疲れしない)、サヌック(心がうきうきする。楽しい)、サドゥワック(便利、肉体的な負担や苦労を軽減する)の三つである。 

 駐在開始の当初、日本人の仕事観だと仕事時間中にワイワイ騒いでいたり、仕事で深刻な失敗があってもニヤニヤしていたり、のんびりしていたりするのを見るとイライラしました。しかし、駐在と現地従業員では多勢に無勢、すべてを押し切ることはできません。彼らの内在的な論理を自分なりに把握して付き合い方、攻め方を考える必要があります。

これはTakaが2017年時点で行き着いたタイ人の職業観とその攻略方法です。

(Taka持論:タイ人の職業観)

1.最少のカロリー消費で最大の効用を得たい

とにかく楽をしたがる。出来るだけ汗をかかずにやろうとする。物はまとめて運ぶ、人に頼れるものは人にやってもらう、甘える。正しいやり方を知っていても、めんどくさいのは嫌い、サボれるギリギリまでサボろうとする。一方で、前例にとらわれず効率的なアイディアも出てくるのでローコストを実現する強みでもある。

2.起きていない問題は問題ではない

タイ人スタッフは発生した問題に対しての処置は決して遅くない。でも、日本人的な「転ばぬ先の杖」、先回りした予防の動きは悪い。前出1の考え方とも通じるが、起きていないことを気にするだけ無駄という考え方があるように感じる。日本人から見ると失敗してからのリカバリーは最初からちゃんとやるよりも時間も手間も無駄なのになぜ。。と思うのだが、このニュースをみてそうかと合点がいった。

www.globalnewsasia.com

東南アジアでは経済的にも決して下のほうにいないはずのタイがなぜ交通事故死がこんなに高いのか。シートベルトしない、ノーヘル、バイクに大勢でのる、飲酒運転など当たり前の理由で多く亡くなっている。ある意味、命がかかっていてもルールを守らない。問題(事故)が起きるまでは問題でないから、メンドクサイ各種のルールを守らない。命がかかってもルール守らないのに、仕事のルールなんて守るわけないよね。

そんなワケで、Takaが行き着いた攻略法は以下です。工場現場での失敗を減らすため、成果を損なわないために実施しているのが失敗の前段階(異常)を見えるようにして、それを処置するように徹底して監視・指摘することです。例えば倉庫で部品切れして製造ラインを止めるのが失敗だったとして、倉庫に対して出た出庫指示に対する棚からのピッキング時間の遅れを問題視したり、製造で使う1日前に倉庫に棚入れが終わっているかを問題視します。タイ人スタッフから見て、その異常をうるさく言われることを問題にしてしまい、その問題に処置させます。結果的に、製造ラインで部品切れしていた問題に処置していた世界から少し予防に近い形になります。それが出来たら、各異常の管理ポイントについてタイ人マネージャー、現場監督者に責任を割り当てていって、結果が出るまで指導を続けます。個々人の能力差・やる気の差でできない場合は責任範囲を分割していきます。当然、仕事量には偏りがでますが、それはよくやってくれる人には評価で返すなりして、仕事できる人・できない人がそれぞれちょっと背伸びして頑張って結果も出て快適に仕事ができるように組織分担を設計して運用していきます。

今回は、本の感想に対してTaka持論のウェートが大きくなりすぎてしまいました(笑)同じようにタイの現場で頑張っている日本人の方のお話をお聞きできると嬉しいです。

感想「ドットコム仕事術」大前研一(小学館文庫)

 

大前研一 ドットコム仕事術

大前研一 ドットコム仕事術

 

昭和バブル期以前から存在しているような企業に入社して10年もすると、その会社での仕事のやり方や人間関係・慣習などを把握して食べていけるようになると思います。一方で、仮に今の会社が無くなってしまうとそれまでの経験やスキルでやっていけるのか自信がないという方もいるのではないでしょうか。

かくいうTakaもそんな1人です。自分含め同僚や先輩も今の会社しか知らないので安定して働けるようになると成長が緩やかになってしまうし、経験やスキルも自社独自のもので世間での価値に確信が持てないからです。本書はそんな中堅社員が自分の働き方を点検し、成長の方向性や程度を再検討するうえで役に立つのではないかと思います。

気になったポイントです。Takaの抽出したポイントを見ていただき、引っかかるところがあれば、読んでみてもらえると幸いです。

序章:年収大格差時代の到来

 ・相談できる人がいないサラリーマン35~50歳前後の無気力状態:自分の給料の拠り所がない、新しい知識、技術革新についていけない

 ・人生の俯瞰図をもつ:仕事の最終到達点(経営幹部か専門家か)から逆算して今は自分はどの位置にいるのか最終的な目標に至る道筋や不足知識、経験はなにか

 ・グローバルジャングルを生き抜く大前提としての三種の神器(IT、英語、財務)

 ・ビジネス能力の発揮に必要な2つのビジネスマインド

  (1)日々の様々な事柄に疑問を抱き、理由と代替案を考えるクセや態度

  (2)2つ上の立場で改革策、再建策を考えて準備する

 1章 生活習慣癖を撃退しよう

 ・3大出費(教育・住宅・老後)をカットし自分を磨くための投資に使う

 ・電子メールのルール:1メールにつき1件、目的が明確、すぐ返信

 ・派閥入りは身を滅ぼす:時間配分は均等に、悪口言わない・他言しない

 ・週末ゴロ寝は時間のムダ:自分自身をマネジメントできない人に他人をマネジメントする立場は勤まらない

2章 企画発想力

 ・次から次にアイデアを生み出すバイタリティ:利益を生む1000個に1個を

 ・不要なサービス外す/知識格差/他人の技術組み合わせ/日常生活のなぜ

3章 会議力

 ・意思決定、情報共有、影響のない会議を開かない

 ・進行ルール:所要時間60分(冒頭説明30分/討議20分/結論とフォロー10分)

 ・提案書:6W2H+メリットデメリット、見直し基準

4章 交渉力

 ・交渉は成立させれば良いというものではない。決定事項を両者で実行できなければ意味はない。

 ・難しいことを相手に頼むときほど相手に選択権や考える余裕を与える

5章 人材育成力

 ・部下に過去の成功体験を語るな:現在に応用可能な事例か検証せずに過去の成功体験を語るのは無責任

 ・問題解決型上司:論理を重んじ全体像を把握して真の問題点を抽出し解決のため躊躇せずメスを入れる能力

6章 営業力

 ・顧客のホットボタンを見つけよ:パンフ、パワポに頼るな

 ・デキる営業マンは宿題を残す

 ・3勝2敗のセールス:顧客との信頼関係を残す良い負け方

7章 人間力を鍛えなおそう

 ・英語勉強法

  (1)目に見たこと、考え方ことを英語にしてみる

  (2)英文メディア記事を毎週最低1本目を通し、表現を蓄積する

  (3)一流の経営者スピーチ

  (4)海外インターネットサイト

 ・T型人間を目指し、π型人間に進化せよ

8章 外国人ビジネスマン攻略法

 ・ビジネス英語はYes/Noをはっきり言わない

 ・中国人は出身地に留意せよ

9章 後悔しない転職の掟

 ・リストラは転職の好機

 ・転職は2回目で終了かつ成功させるべき

 ・転職に有利な資格:MBA、CPA、FP

10章 失敗しない起業の鉄則

 ・パスファインダー精神(新しい道を探す者)

 ・決定的差別化ができない起業は失敗する

 11章 人生設計を見直そう

 ・今いる部門、今いる会社の枠の中だけで人生の設計図を描く時代は終わっている

 ・職住接近とセカンドハウス

 ・長期連休は学習に向かない